GeForce RTX™ 30 シリーズで新たに強化されたポイント
2020.09.01 6:15 PM
2018年にNVIDIA Turing™アーキテクチャを搭載した前世代のグラフィックスカードが発売されてから2年が経とうとしています。そしてこの9月2日、ついにAmpere™アーキテクチャを搭載する次世代GPUが発表されました。発売を目前に控えたいま、何が強化されたのか事前にご案内します
GPU アーキテクチャ
最新世代のグラフィックスカードであるGeForce RTX 30シリーズは、まったく新しいNVIDIA Ampereアーキテクチャに移行します。従来のシリーズと比べ、圧倒的に高いパフォーマンスを発揮するGeForce RTX 30シリーズですが何が変わったのでしょうか?主な強化/進化点は以下のとおりです。
- 第2世代レイトレーシングコア
- 第3世代テンサーコア
- PCI Express 4.0対応
- GDDR6Xビデオメモリ
NVIDIA Ampereアーキテクチャには上記よりもさらに数多くの強化と進化が盛り込まれていますが、 NVIDIA公式ページで解説されているので気になる方はチェックしてみましょう。
より多くのビデオメモリを搭載
ビデオメモリ容量がとにかく増えました。前世代のグラフィックカード(GeForce RTX 2080 Ti)では最大11GBのGDDR6グラフィックメモリを搭載していたのに対し、GeForce RTX 3090は1枚のグラフィックカードで最大24GBのGDDR6Xグラフィックメモリを搭載しています。単純に倍以上のメモリ量になり、過去からの進化では考えられないことです。ゲーム開発者とその生み出されたゲームが、この大容量の超高速グラフィックメモリをどのように活用するのか、楽しみですね。
PCI Express 4.0
PCI Express 4.0とはグラフィックスカードを装着するスロットのことを指しています。新世代のグラフィックスカードはPCI Express 4.0を採用していますが、前世代はPCI Express 3.0を採用していました。これは、PCIE 4.0ハードウェアスロットを持っていないユーザーが新しいグラフィックカードを使用することができなくなるということではありません。新しいグラフィックカードは、PCIE 3.0 / PCIE 2.0スロットとの下位互換性があるので、PCIE 3.0 / PCIE 2.0スロットでも動作します。そのため、アップグレードをする際には、必ずハードウェアの互換性を確認してください。
8K解像度時代の幕開け
新世代のグラフィックスカードがHDMI 2.1をサポートするようになったので、1本のHDMIケーブルを使用して8Kディスプレイ/60Hzリフレッシュまたは4K/120Hzリフレッシュを表示することができるようになりました。※動作させるにはHDMI 2.1対応のディスプレイとHDMI 2.1対応ケーブルが必要です
NVIDIA NVLINK™ SLI-Ready
グラフィックスカードを2枚まで使用できる機能は、新世代のグラフィックスカードでも健在です。前世代のカードと同様に、それらを接続するためには互換性のあるNVLink Bridgeが必要になります。今回は、GeForce RTX 3090シリーズのみがSLIに対応するということを覚えておきましょう。